私鉄
[編集] 歴史
国鉄・JR以外の日本の鉄道事業者(いわゆる私鉄。以下単にこう称する。)では、主に座席指定席を有する長距離の特別急行列車を運行する会社で運行する事例が多い。
電車に初めて食堂車を連結したのは南海鉄道(現・南海電気鉄道)である。これは、1924年に登場した電7系という木造17mの4両編成の電車で、大阪?和歌山間の急行列車に連結されていた。食堂車は電付6形で手荷物室・特別室・食堂の合造車であったため、俗に「クイシニ」と呼ばれている。この電付6形には本格的な厨房を備え、12名分の席が設けられていた。またこの電7系は便所付きで、貫通幌を備えていたことも特筆に価する。
戦後においては、長距離列車としては近畿日本鉄道"京都 - 伊勢志摩間特急"(「京伊特急」とも。近鉄特急を参照のこと)の京都駅 - 賢島駅間が195.2km・2時間45分、東武鉄道「きぬ」の浅草駅 - 新藤原駅間が136.6km・2時間15分であり、JR東海と共同ながら小田急電鉄が運行する「あさぎり」の小田急新宿駅 - JR沼津駅間が121.8km・2時間、小田急が単独で運行する「はこね」・「スーパーはこね」の新宿駅 - 箱根湯本駅間で88.6km・1時間30分などの列車が運転されているが、概ね200km以内・2 - 3時間程度となることから、JR九州の「ゆふいんの森」の事例と近く、これらの私鉄列車の供食設備・メニューも茶菓・軽食中心になっている。
かつては、こういった列車の場合、運行時間が日中・休日などに限られていたが、朝夕の通勤時間帯や走行距離の短い列車で運行される事例が多く見受けられる。そういった列車の場合では「従事者の帰宅・出勤が困難になる」、「人員の確保が難しい」、「着席サービスが優先であり、物品の補充を行っても翌日の運行までに捌ききれない(ないしは補充が出来ない)」等の理由により営業されない事例もある。
また、営業形態としても立食が主体であった国鉄・JRのビュフェと同等に扱うか意見が分かれる。例えば、かつて小田急3000形「SSE」が「あさぎり」として国鉄・JRに乗り入れていた際は、御殿場線の時刻表には食堂車に相当するビュフェのマークが配されていた。一方、小田急は調理施設を有する車両に「シ」の形式記号を配していない。
かつて近鉄特急に存在した「スナックコーナー」も、調理スペースで調理(電子レンジで加熱)した軽食を座席まで運ぶシートサービス方式であった。
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